2011年02月02日

マリリンの歌


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最近は女性のクリスチャン系SSWものを好んで聴いているが、時折、無名ながらも素敵な歌に出会うことがある。ロードアイランド州のクリスチャン系SSW 『 Marilyn Von Waldner 』、ドイツ系アメリカ人のマリリン嬢もその一人。カトリック教徒のようで、6名からなるコーラス隊もバックを務める演奏者(A・ギター、ピアノ、フルート、ビオラ、トランペット)も全て女性、所謂、シスターと呼ばれる方々のようだ。-- オリジナル全12曲収録、フルートやビオラ等にコーラス隊が彩りを添えているがA・ギターの弾き語りがメイン。表題曲の "What Return Can I Make ? (B-6)" や "The Lord Has Done Graet Things For Us (A-1)"、Jesus' Love (A-3)、"A new Song (B-3)" などはコーラス隊の入る楽曲だが、マリリン嬢の歌を彩るハーモニーVo としての役割りで心地良く聴けるものだ。彼女は素敵なメロディを書く女性で、The Sunshine Of His Love (A-2)、Lord, How You Must Love Me (A-4)、Prayer For The Kingdom (A-6)、Come To Me (B-1)、In Quest Of Wisdom (B-2)、The Mary Song (B-5) など、特にA・ギターの弾き語りには魅せられるものがある。sb_471b.jpgフィメール・フォーク・コンピレーション 「 Ladies From the Canyon 」 で認知されることになった 「 Marj Snyder 」 のように、マリリン嬢の歌も収録されていれば同じように注目されたことだろう。A・ギターの弾き語りはどの楽曲もスピリチャルで無垢なフォークだが、コンピレーションにどの楽曲を収録するかと問われれば間違いなく "The Mary Song" を選択するだろう。美しいメロディにのせたメゾソプラノ・ヴォイスは、その楽曲の短さが残念と思えるほどの心地良さ。女性SSW作品としても十分に堪能できる素敵な歌たちである。---
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2011年01月25日

ロンサム・ロン


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前作( '76年 ) は紹介済みのカリフォルニアのクリスチャン系SSW 『 Ron Griffen 』 がバンド "Leaven" を率いての'79 年作。前作は、大所帯のコーラス隊を多用したフォーク寄りのゴスペルサウンドだったが、本作はジャケット意匠そのもののSSW然とした作品に仕上がっている。-- オリジナル、全9曲収録。ハーモニカにペダルスティール入りの穏やかなカントリーソング "Don't Give Up (A-1)" に "We Thank You Foe Out Friends (B-2)"。ストリングス入りの美しいバラード "Never Be The Same (A-2)"、コーラス入りの "Blessed Are You, Lord (A-3)"、カモメの鳴き声が入る6分超のバラード "The Fisherman (A-4)"。特にA面はバラード系の楽曲が多いが、美しいメロディにのせた円やかな甘い歌声は英国のSSWあたりを聴くようで実に心地いい。タイトなドラムスに小気味いいEギターリフで始まる "Let Your Light Shine (B-4)" は女性コーラス隊とホーンが楽曲を盛り上げていくロック寄りのサウンドだが、まるでスワンプを聴くような心地良さを味わせてくれる。前作のクリスチャンらしい無垢な Ron氏と、本作でのSSW然とした Ron氏とはまるで別人格のようだ。パーソナル性が希薄だった前作の先入観もあり入手するのを躊躇していた本作だが、一人のSSWとしての歌声が聴こえてくる素敵な作品である。-- 「 Ron Griffen 」、現在はメソジスト教会の牧師や伝道師としての活動が主のようだ。彼に他作品が存在するのか音楽活動は続けているのか、今のところ不明。ただ、伝道活動のかたわら演奏だけは続けているのではないかと想像している。---
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2011年01月16日

歌う庭師


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ゴスペルソングのクラシック "In The Garden | C. Austin Miles (1868-1946)" はスローワルツの美しい楽曲。過去、Elvis Presley / Perry Como / Pat Boone / Alan Jackson / Loretta Lynn / Anne Murray / Brad Paisley / など、カントリー系の人が主だが様々なジャンルのトップランナーたちが好んでカバーしている。-- ニューヨークのクリスチャン系SSW 『 Marji Stevens 』 もこの歌をクラシック・ギターの弾き語りでカバーしているが、個人的には一番の好みの "In The Garden (A-3)" に仕上がっている。弾き語りにのせた美しいメゾソプラノ・ヴォイス、歌声を彩るチェロの微風、絶え間なく聴こえてくる鳥のさえずり。まるでバラの花が咲き乱れる美しい庭園を散策しているような夢心地を味あわせてくれる。Marji 嬢の歌声を聴いていると美しい楽曲はシンプルなアンサンブルが一番いいというのを実感させられるのだが、他のオリジナル曲でもこのシンプルさは変わらない。クラシック・ギターの弾き語りにヴァイオリン入りの "Sweet Jesus Come To Me (A-4)" に "The Weaving (B-5)"、ピアノの弾き語りにチェロを加えた "I Will Praise The Lord (A-2)"、ピアノの弾き語りだけの表題曲 "Jesus Is Lord Now (B-1)"、ワルツ調の心地いい素敵なバラードが揃っている。エクトリックGにパーカッション入りの "Our Strong City (B-3)" にアコーディオンの音色にのせヨーデルを聴かせる "The Yodel Song (B-4)" など、明るめの楽曲と静な楽曲とのバランスもいい感じだ。1曲のカバーを除けば全てオリジナル、全9曲収録。年末年始、そして今も繰り返し聴いている本作だが、彼女が手がけた庭園には美しい歌声が咲き乱れるている。Marji 嬢は腕利きの "歌う庭師" である。-- 「 Marji Stevens 」 の公式サイトは今準備中のようだ。以前あったサイトの "キャッシュ"が残っているが、それを見ると音楽をつくるだけでなくアート・ドール・ブック・カード制作などマルチな才能を持った女性のようだ。魅せられるクリスチャン系SSWは数多く存在するが、また素敵な女性SSWに出会ってしまった。---
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2011年01月09日

初音の出


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昨年は豪雪の散々な新年だったが、今年は幸運にも雪ひとつない穏やかな年明けだった。時折、顔を覗かせた初日の出を有り難く拝ませて頂いた。ルイジアナのクリスチャン系フォークトリオ 『 A New Day 』 のジャケット写真、人物をシルエット化させた日差しは朝日だったか、それとも夕日だったのだろうか。-- Leo Lytle / Billy Luker / Rodney Schepp 、一応、3人の名前は記されているが使用楽器やサポート名含めその他の情報はない。1曲のカバーを含むオリジナル9曲、全10曲収録、Leo 氏と Rodney 氏 が半々の割合で楽曲を手がけ作者自身がリードVo をとっている。バリトン気味の深みのある声質の Leo 氏 と テノール気味の清らかな声質の Rodney 氏、どちらもクリスチャンらしい無垢な歌声。表題曲の "A New Day (A-1)"、"You'll Never Be Alone (A-4)"、You've Got To Have A Dream (B-1)"、"The Price (B-3)" は Rodney 氏 の作品。馴染み易いカントリーフォーク調のゴスペルソングをコーラスを交え心地よく聴かせてくれる。"Personal Thought (A-2)"、"Don't Worry About Me (A-3)"、"Jeany's Song (A-5)"、"Lord, I Just Want To Thank You (B-2)"、"Get Ready (B-4)" は Leo 氏 の作品。バリトン気味の声質でフォーク色の強い Leo 氏のほうが個人的には好み。中でもキャッチーなサビ部をもっているA・ギターの弾き語り "Jeany's Song" は一番の出来栄えだ。深みのある歌声で歌われるフォークバラードは何とも心地いい気分にさせてくれる。Leo 氏 の歌声を聴きながらミシガンのゴスペルフォーク・トリオ 「 Harlan, John, Todd 」 のことを思い出してしまった。ハーモニーのつけ方といい、彼等とどこか近い雰囲気をもっている素敵なフォークトリオである。-- ここ数日の寒波でうっすらと雪化粧している街。その雪も今朝からの雨ですっかり姿を消してしまった。予報では、明日からまた雪が降るようだが豪雪にならないことを願っている。散々だった昨年の冬の二の舞だけは御免被りたいものだ。---
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2010年12月27日

ラストソング2010!


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ミネソタのクリスチャン系フォークデュオ 『 Russell & Patty 』 の'78年作。彼等の存在は以前から知っていたが、女性のあまりの少女っぽい容姿に手をだすのを久しく敬遠していた。しかし、はやく聴いておけば良かったと後悔させるほど 「 Patty Leonard 」 なる女性の歌声には参ってしまった。あの "Linda Rich" にも勝るとも劣らない美しい歌声と歌唱力を持っている。-- 1曲を除き全てオリジナル、全11曲収録。約半々の割合でオリジナル曲を手がけ、作者自身が歌っている。この手のデュオは、作者の音楽嗜好の違いが明確に現れすぎて作品のトータル性が損なわれることが多々あるが、この2人にはない。全曲、バンドスタイルのバックにのせレジジャス系らしい無垢な歌声を楽しむことができる。パティ嬢がハーモニーをつけている表題曲 "Jacobs Well (A-1)" に "The Open Door (B-2)" は 「 Russell Schmidt 」 の作品。端正な歌声のラッセル氏の楽曲にもう少しキャッチーな魅力があれば言うことないのだが、その不足を補って余りあるのがパティ嬢の存在だろう。A・ギターの弾き語り曲 "Promise Of The Rainbow (A-2)" に "You Are My Friend (A-4)"、"Much Afraid (B-3)"。A・ギターの弾き語り(淡いバックつき)にセルフユニゾンのハーモニーが入る "A Bit Of Magic (A-4)"。美しいメロディにのせたパティ嬢の無垢な歌声には心癒される。シンガーだけでなくコンポーザーとしての能力も優れた女性のようだ。ラッセル氏に失礼を承知で言えば、彼女単独の作品でリリースして欲しかったと思ってしまうのは仕方のないところだろうか。彼女に関して、ソロ作品があるのかを含めて素性を調べてみたが今のところ不明。年の瀬、また一人の素敵な女性SSWに出会ってしまった。-- ここ数日、強い風と雷を伴った雪が降っている。表題曲の "Jacobs Well" は遠雷の音が響き地面をたたく雨音で始まる。危うい国・日本の2010年はもうすぐ終わる、新たな年の日本はさらなる激変の時代になりそうだ。グッバイ2010!---
posted by beck at 09:45| Comment(0) | 音楽(US) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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