2009年12月26日

ユンケの森のデュオ


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プエルトリコの兄妹フォークデュオ 『 Nelly & Tony 』。リリース年は不明だが、1968年〜1974年まで活動していた経歴から推察すると'60年代末期〜'70年の初頭あたりだろうか。兄 "Tony Croatto" はイタリア生まれ、9歳の時に家族と共に南米のウルグアイに移住。彼が19歳の時に、兄妹3人で 「 TNT 」というバンドを結成し、アルゼンチンやベネズエラを主に音楽活動をしていたようだ。'68年、プエルトリコを永遠の祖国に選び、フォークデュオとして、また、テレビのニュースキャスターとしても同国では人気を博していたようだ(出展:@A)。-- スペイン語で歌われるオリジナル主体の全10曲を収録。南米音楽のサルサやボレロ・サンバなどを基調に、フォークやロック、R&Bなど様々なアメリカ音楽にも影響を受けているサウンドだ。ロックっぽいE・ギターのカンティングで始まる "Tu Casta (A-2)"。ピアノに導かれるバラード "Libre Como El Viento (A-4)"。「Nelly」嬢のソウルフルな絶品ボーカルで唯一英語で歌っているジャズのスタンダード "Blue Moon (A-5)"。曲中に密林の臨場音が入るスローなフォルクローレ "El Couqui (B-2)"。エモーショナルに歌い上げるバラード "Coando Un Amor Se Muere (B-3)"。愛らしいメロディをもったマリアッチ "No Se Lo Diagas A Nadie (B-4)"など。シェアしているリードVo に、兄妹が付け合うハーモニーも絶妙で素敵な歌たちに仕上がっている。本作はデュオとしてのデビュー作と思われる作品だが、南米音楽ながらSSW作品としても受け入れられる親しみ易さを持っている。-- 2005年4月、痛みを伴う病気(癌だったのだろうか?)で兄の "Tony Croatto" は他界。"裏ジャケット"には、鬱蒼とした密林に座する兄妹の写真が使われている。撮影地は、プエルトリコにある熱帯雨林"ユンケの森"だったのだろうか。---
posted by beck at 10:36| Comment(0) | 音楽(PR) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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