2007年06月13日

素肌のカントリー


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「Joe Sun」が歌ってヒットさせた"Old Flames (Can't Hold A Candle To You)"の作者「Hugh Moffatt」。その彼の妹であるテキサスのSSW「Katy Moffatt」のスイス録音盤。彼女の音楽はカントリー・フィールドのものだが、ナッシュビル産の売れ線を狙った厚化粧サウンドではなくA・ギターの弾き語りに少数のサポートがつくフォーク色の強いアンサンブルで聴かせる作品が多い。このスイス盤は、共同プロデューサーでもありA&E・ギターとヴォーカルで録音にも参加している「Andrew Hardin」の二人だけで制作されている。オリジナルと兄の作品に加え、A・ハーディン嬢の相方「Tom Russell」との共作曲など全11曲を収録。表題曲"Walkin' On The Moon (A-2)"は哀愁を誘うメロのカントリー・バラード。アルペジオによる弾き語りだがフォークではなくカントリーの響きを持って聴こえてくるのは、彼女がカントリー独特の節回しを身につけているからだろう。一曲だけレナード・スキナードの「Ronnie Van Zant」作のフォーク・ブルース"Mr. Banker (A-6)"があるが、"Carnival Man (A-1)"や"If Anything Comes To Mind (A-4)"、"I Know The Diffrence Now (B-5)"など静寂に満ちた美しい曲調のバラードがアルバム全体を占めている。化粧も心の疲れもシャワーで洗い流した素肌の彼女がA・ギターを片手に歌っている心持ちさえしてくる。彼女の清楚で艶やかなヴォーカルには心洗われる。月夜の薄明かりのもと、虫たちの鳴き声さえも掻き消されることもなく聴こえてこそうな静寂さに満ちた素肌のカントリーである。---

Katy Moffatt Official Site
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2007年05月01日

ボージャングルの仲間たち。


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サミー・デービス・ジュニア、ニーナ・シモン、ニルソン、ボブ・ディラン等のビッグネーム。SSWファンに知られているところでは、ニッティ・グリティー、デビッド・ブロムバーグ、フォーク・デュオの「Lambert & Nuttycombe」に「Hunt & Turner」などなど。挙げれば霧がないほどジェリー・ジェフ・ウォーカーの名曲「Mr.Bojangles」をカヴァーしている人は数知れず。スイスのSSW「Hansjurg Schweizer」もその一人。この一曲を聴く為だけに手にした作品で、ブログで紹介する機会にネットで彼について調べてみたが何の情報も得られなかった。首都・チューリッヒ録音、"Mr.Bojangles (B-1)"以外は彼のオリジナルで英語で歌っている。自身のヴォーカルにA・ギター、バックにフィドル、マンドリン、P・スティール、ベースのサポートがつく。弘法大師(空海)が生きていれば言ったかどうかは知らないが「名曲、歌い手を選ばず」、である。「♪ボージャングルじいさん、踊っておくれ〜」と優しい歌声を聴かせてくれているが、いい歌は誰が歌ってもいいものである。列車の汽笛音から始まる"Train Song (A-1)"、寒風音のSEから始まる"Winternight (B-3)"。P・スティールが心地いい"Angle (A-5)"など、ロンサム気分を誘うカントリー・フォーク調のオリジナル曲たちも名曲を傷つけることのない程いい出来である。この作品を魅力的なものにしているハーモニー・ヴォーカルの「Kathryn Gurewitsch」嬢の存在も見逃せない。スイスと言えば、テキサスのSSW「Richard Dobson」が移住し同国内で演奏活動をしている。スイスという風景イメージには、カントリー・フォークはピタリと似合いそうな音楽である。---
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