2010年10月06日

セピア色のスワンプ


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カナダと国境を接するニューヨーク州最北部の町・マセナの 「 Tom Gramuglia Studios 」 で録音されたSSW 『 Kirk Edwards 』 の'80年作。セルフプロデュース、多くが5分を超える長めのオリジナル全9曲収録。ゆったりとリズムを刻む乾いたドラムスの音色、ツボを心得たシンプルなバンドサウンド、どこか哀愁を秘めた絡みつくような渋いヴォーカル、スワンプと呼ぶほど重いドロドロ感はないけれどスワンプを聴くような心地良さを全編に漂わせている。-- 都会にきた田舎者の心情を歌った "From A City Night (A-1)"、全て5分を超える楽曲が収録されたB面 "For You (B-1)"、"Appaloosa Sky (B-2)"、"Borderline (B-3)"、表題曲の "Songs Of The Low Road (B-4)" の4曲はライトなスワンプと呼んでいいのかも知れない。旅情をそそる枯れた味わいの素朴なメロディ、歌詞にホーボー感のある語句が並んでいるところもカーク氏の音楽的資質はキャピトル時代のガスリー・トーマスあたりに近いだろうか。A・ギターの弾き語りにシンセなど多少の装飾を施した "Vacant Castle (A-4)" に "Provincetown (A-5)" などドラムレスのフォーキーな一面もいい雰囲気を持っている。曲がりくねった下り坂に佇むカーク氏、セピア色のジャケット意匠の渋さが彼の音楽の全てを語っている素敵な作品である。-- 本作に録音参加しているスライド・ギターの 「 Dan Gotham 」、ハーモニーVoの 「 John Kirbs 」、ドラムスの 「 Frank Carcaterra 」、ベースの 「 Michael Hatfield 」 等、多くの参加ミュージシャンが今も現役活動しているのを確認できる。残念ながら、肝心の主役である 「 Kirk Edwards 」 の情報にはアクセスできなかった。今も彼は音楽活動を続けているのだろうか。---
posted by beck at 10:36| Comment(0) | 音楽(US) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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