2009年12月05日

ハードレイン


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きょうも雨模様、時折、空を覆う鉛色の雲は思い出したように冷たい雨を吐き出している。海辺に近いこの一帯は冬場の風が強いところで、その小型台風並みの風に勢いを増した雨は激しく家屋をたたき大きな音をたてている。-- カリフォルニアのクリスチャン系SSW 『 Marj Snyder 』 、2作目のB面3曲目に収録されている 「 Rain 」 。'60〜'70年代のマイナーなフィメール・フォーク・コンピレーション 「 Ladies From the Canyon 」 にも収録されている曲だが、こちらの雨は窓辺を優しく濡らしていく霧雨だろうか。A・ギターの弾き語りによる呟きにも似たマージ嬢の繊細な歌声は、心に潤いを与えてくれるサウンド・レイン。彼女の真骨頂はA・ギターの弾き語りになるだろうが、" Reach Out (A-3) " や " Nothing But You (B-5) " などの静かな楽曲が一際光っているし、セルフユニゾンさせた歌声はやはり魅力的だ。ホーン入りの陽気でアップテンポな楽曲 " Can't Help But Sing (A-1) "、秒針の刻むリズムにのせた愛らしいメロディの " Tick Tock (A-2) " 、ペダルスティール入りの爽やかカントリーロック " Walk By Faith (A-4) "、ボブ・ディラン作のフォークロック " I Shall Be Released (B-4) " など。他の明るめの楽曲たちも、静かな楽曲を打ち消すことのない抑制された明るさだ。オリジナル8曲、カバーが2曲の全10曲を収録。落ち葉を敷きしめたように見える写真コラージュのジャケット意匠共々、彼女が残した4作品の中でも良質の音楽が詰まっている。-- 今のところ、雨のほうは小休止。だが、音量をあげないと 「 Marj Snyder 」 の歌声が掻き消されそうな強い風が吹いている。この鬱陶しい季節は、暖かい室内で音楽を聴く機会が多くなる季節でもある。 ---
posted by beck at 10:13| Comment(0) | 音楽(US) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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