2010年12月27日

ラストソング2010!


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ミネソタのクリスチャン系フォークデュオ 『 Russell & Patty 』 の'78年作。彼等の存在は以前から知っていたが、女性のあまりの少女っぽい容姿に手をだすのを久しく敬遠していた。しかし、はやく聴いておけば良かったと後悔させるほど 「 Patty Leonard 」 なる女性の歌声には参ってしまった。あの "Linda Rich" にも勝るとも劣らない美しい歌声と歌唱力を持っている。-- 1曲を除き全てオリジナル、全11曲収録。約半々の割合でオリジナル曲を手がけ、作者自身が歌っている。この手のデュオは、作者の音楽嗜好の違いが明確に現れすぎて作品のトータル性が損なわれることが多々あるが、この2人にはない。全曲、バンドスタイルのバックにのせレジジャス系らしい無垢な歌声を楽しむことができる。パティ嬢がハーモニーをつけている表題曲 "Jacobs Well (A-1)" に "The Open Door (B-2)" は 「 Russell Schmidt 」 の作品。端正な歌声のラッセル氏の楽曲にもう少しキャッチーな魅力があれば言うことないのだが、その不足を補って余りあるのがパティ嬢の存在だろう。A・ギターの弾き語り曲 "Promise Of The Rainbow (A-2)" に "You Are My Friend (A-4)"、"Much Afraid (B-3)"。A・ギターの弾き語り(淡いバックつき)にセルフユニゾンのハーモニーが入る "A Bit Of Magic (A-4)"。美しいメロディにのせたパティ嬢の無垢な歌声には心癒される。シンガーだけでなくコンポーザーとしての能力も優れた女性のようだ。ラッセル氏に失礼を承知で言えば、彼女単独の作品でリリースして欲しかったと思ってしまうのは仕方のないところだろうか。彼女に関して、ソロ作品があるのかを含めて素性を調べてみたが今のところ不明。年の瀬、また一人の素敵な女性SSWに出会ってしまった。-- ここ数日、強い風と雷を伴った雪が降っている。表題曲の "Jacobs Well" は遠雷の音が響き地面をたたく雨音で始まる。危うい国・日本の2010年はもうすぐ終わる、新たな年の日本はさらなる激変の時代になりそうだ。グッバイ2010!---
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2010年12月20日

日差しのメロディ


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紹介済みの Ron MooreEd Kilbourne 等の作品がリリースされた 「 Airborn Records 」 。レーベル関連の作品や人脈に出会うと聴きたくなるのが常だが、本作はケンタッキーの7人組(女性2男性5)フォークロックバンド 『 Aleithia 』。どういうカタチで制作に関わったのだろうか、スペシャルサンクスに Ron Moore の名前を見つけることができる。-- オリジナルが3曲、クリスチャンバンドということでCCM系コンポーザーのカヴァー ( Chuck Girard, Larry Norman )、エルトン・ジョンにレスリー・ダンカンの英国勢にジョン・デンバーの楽曲など、全12曲収録。リードVoはシェアしているが、女性陣がリードをとっているチャック・ジラード作の "Brand New Song (A-1)"にレスリー・ダンカン作の "Love Song (B-1)"、エルトン・ジョン作の"Friends (B-4)"。飛び切り上手い女性ヴォーカルとは言えないが、コーラスを交えて心地よく聴かせてくれる。その中でも一際光っているのが男性陣の 「 Matt Simpson 」 がリードをとっている Ron Moore 作の "First Person (A-2)" だろうか。キャッチーなメロディをもったミディアムテンポのフォークロックだが、リズムを刻む乾いたドラムスが心地いい素敵な楽曲に仕上がっている。オリジナルの1曲 "I Believe (A-3)" はメンバーの1人 「 Steve Wyatt 」 作のものでリードVoも自身がとっている。A・ギターの弾き語りにシンセを加えた演奏に、今にも壊れそうなヴォーカルのセンシティブさは楽曲の短さが残念と思えるほどの魅力的なフォークバラードである。こんな素敵な楽曲が書けるなら全てオリジナルで占めて欲しかったところだが、選曲を含めてバンドとしての纏まりが散漫な印象を受けるのはちょっと残念なところだろうか。-- この季節、こんなに心地いい日差しは望むべきもないがジャケット写真はケンタッキーの田舎で撮影されたのだろうか、陽光を浴びて佇む 「 Aleithia 」 のメンバーたち。彼等にとってデビュー作品だと思われるが2作目は制作されたのか、もっと彼等のオリジナルを聴きたいところである。---
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2010年12月06日

早熟の冬


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1970年、ファーストシングル 「 She's My Kind of girl 」 ( 邦題:木枯らしの少女 )をヒットさせたスウェーデンのデュオ 「 ビヨルン&ベニー 」 のプロデュース。後にその2人と結婚し 「 ABBA 」 へと発展するアグネタ嬢とアンニ・フリード嬢のバッキング・コーラス。リリースはアバも所属していた "ポーラミュージック"。リリース当時、弱冠16歳だったスウェーデンのSSW 『 Ted Gerdestad 』 のデビュー作は、スウェーデンポッポスのアイドルとなるべき布陣で制作されている。-- 兄・ケネスの詩にテッドが曲をつける、全11曲オリジナル。" 小さな恋のメロディ" で日本でもお馴染みの英国俳優マーク・レスター似の甘い顔をしているが、まだ少年とは思えないほど完成されたコンポ力と歌声を披露している。英語で書かれた唯一の楽曲 "Beat It, Girl (B-5)" の熱いロックスピリット、母国語の "Sommarlangtan (A-2) " の穏やかなフォークスピリット。70年代初頭、世界のミュージックシーンはビートルズの影響を避けて通れないが、彼もご多分に漏れず楽曲のそこかしこにその影響を感じとれる。彼もきっとビートルズを熱心に聴いて育ったのだろう。 "Jag vill ha en egen mane (A-3) "、"Racker Jag Till (A-4)"、"Ett Stilla Regn (A-5)"、"Snurra Du Min Varld (B-1)"、"Hela Varlden Runt (B-3)"、"I Drom Och Fantasi (B-4)"。アバを代表とするスウェーデンポップスの王道をいくキャッチーな甘いメロディの楽曲が並んでいる。デビュー作をきっかけにトップアイドルへと駆けあがり、死後もなおスウェーデンの人々に愛され続けているのも頷ける完成度の高さである。アメリカに渡りLAのミュージシャン ( Jay Graydon, Lee Ritenour, Jeff Porcaro ) 等を起用した"Blue Virgin Isles" (1978) がAORファンには垂涎の作品のようだが、残念ながら未聴。後の彼の成功が約束された出発点であり、早熟過ぎた素敵なデビュー作品である。 -- うっすらと雪化粧した風景に佇む 「 Ted Gerdestad 」。70年代活躍していたスウェーデンの世界的テニス・プレイヤー "ビョルン・ボルグ" と並び称されるほど、将来を嘱望されたテニス・プレイヤーでもあったようだ。1997年6月22日、41歳という若さで自殺のため他界。一説には、変な宗教にはまり精神を病んだ為と言われているが、本当のところは本人でしか知る由もない。---
posted by beck at 10:10| Comment(0) | 音楽(SE) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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