2009年09月28日

遠い時代の歌


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北アイルランドのクリスチャン系SSW 『Rodney Cordner』、リリース年は不明だが、多分'70年代、彼のデビュー作ではないかと思われる。UK産のCCM系作品も少しづつ聴いているが、以前紹介した 「 Len Magee / John Pantry / Garth Hewitt 」 等と同様に良質のポップロック作品に仕上がっている。-- オリジナル、全12曲を収録。自身の( Vocal, Guitar, Bass, Mandoline, Autoharp ) にバンドスタイル ( Bass, Drums, Keyboards, Backing vocals ) のシンプルなサポートがついている。ウ〜シャララララ〜♪、オールディーズを思わせるコーラスが心地いいポップロック "Turn To Jesuas (A-1) で幕開け。A・ギターを基調にしたバラード "Forest Song (A-2)"、E・ギターとタイトなドラムスの刻むリズムが心地いい "Take My Hand (A-4)" に "Samaritan (B-6)、典型的なフレーズ満載のR&Rナンバー "A Brand New Song (A-6)"、長閑なカントリーテイストの "Hill And A Tree (B-1)"、A・ギターの弾き語りにバックの音の厚みを加えていくミディアムテンポのバラード "Wonder Where I'll Be (B-4)"、ピアノ調べにのせたバラード "There Is A Place (B-5)"。どこか古臭くて垢抜けないサウンドが全体を支配しているが、なんと懐かしくて暖かい心持ちにしてくれる歌たちだろうか。技術的なフィルターを通さない生身サウンドにのせた霞がかった歌声は、遠い時代の向こう側から歌いかけているようだ。彼のソロ作はもう1作品あるのだが、まだ出会えていない。出会える運があるのなら、ぜひ聴いてみたい人である。-- 「Rodney Cordner」、今は北アイルランドのベルファスト在。'80年初頭からフランス人フィドラーと組んだフォークデュオ 「Rodney Cordner and Jean-Pierre Rudolph」として、アイリッシュ・フォークのフィールドで活動を続けていようだ。近年の歌声は "MySpace" で聴くことができる。---
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2009年09月24日

サウンド・ジャーニー


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カリフォルニアのSSW 『Tom Lee』、共作を含む彼のオリジナル11曲は様々な違う風景を見せてくれる音の旅人、聴く者にサウンド・ジャーニーの気分を味合わせてくれる。-- マリンバとスティールドラム入りのカリプソ "Jamaica Hoedown (B-2)"、ジャズピアノ入りのジャジィな "Talk Softly (A-2)" に "Annie (B-3)"、フィドルとペダルスティール入りのカントリーソング"The Long Cold Road To Butner (A-3)" に "Lonly Blue (B-4)"、 フィドル入りのカントリースウィング "Lace In The Straw (A-5)"、A・ギターを基調とした静かなフォーキーソング "Over And Over (A-4)" に "Love The Children (B-1)"、浮遊するフルート入りのブルージーな "Mean Ol' Women to Blues (A-6)"。ある時は常夏のカリブの島々へ、ある時は帳の下りたNYの夜の街へ、ある時は陽光降り注ぐカリフォルニアの海辺へ、ある時はカウボーイが牛追う西部の荒野へ。どの歌風景の中にいても、旅する主人公はA・ギターを抱えたトム氏。そして、表情の違う歌風景の中に佇んでいてもトム氏は良く似合っている。フィドルに「Byron Berline」、ペダルスティールには「Jay Dee Mainess」、名の知れた面子を含む楽団をお供に従えて "Take Off The Day"。ハリウッドを離陸した楽団と共に旅する音楽旅行もいいものである。-- 愛らしくもキャッチーなメロディーをもった "Key Largo (A-1)"。トム氏とバリトンヴォイスのB・ヴォーカルが心地いい本作の中で一番好みの曲だ。素敵な作品を残してくれた 「Tom Lee」、調べても今の彼には辿り着けなかった。今も何処かでサウンド・ジャーニーを続けているのだろうか。---
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2009年09月20日

サンシャイン・デイ


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彼岸入りの今日、恒例のお墓参りに久方振りのロング・ドライブ。天気は "空の日" でもある今日に相応しい澄み渡る秋晴れの青い空。道路の両脇には、太陽の日差しに穂を眩しく輝かせたススキが延々と隊列を組んで風に揺れている。まるで、目的地までナミゲートしてくれるススキの誘導路のようだ。 最近はクルマで遠出する機会は滅多になく、ちょっと遠くへ足を延ばそうものなら、その日その時の記憶は鮮明に残っていく。-- 今日のドライブで聴いていたのがカリフォルニアのクリスチャン系SSWデュオ 『Lon Alliison & Jonathan Brown』。リリース年は不明だが、レコード番号(LJ-7701) にリリース年を意味する数値を使う例から推察すると、多分、'77 年作だろう。彼等の音楽はAORなのだが、スィング感溢れる小粋でお洒落なサウンドはMORでもありラウンジ・ミュージックとしても十分に楽しめる作品に仕上がっている。正しく今日の天気の日にピッタリの "♪〜 It's a sunshine day 〜 " で始まるオープニング曲 "One And Only Me" は、心地いいスウィング感にのせた素敵な歌声とハーモニーが心も晴々にしてくれる素敵な曲だ。"Song Of Thanks (A-3)"、"Saga Of David And Goliath (A-5)"、"Super Duper High School Craze (B-2)"、"Living In The Song (B-5)" も同タイプのアップテンポな楽曲。表題曲 "Song Of A Man (B-1)" は、ラストにもう一度登場してくるバラード。クリスチャン系らしい崩しのない正統派の歌い方には好き嫌いはあるだろうが、個人的には今一番好みの歌声だ。A・ギターの調べにのせて歌われる "Empty House (B-3)" はアップテンポな楽曲の高揚感を静かに沈めてくれる名バラード、本作の中でも一番の好み曲である。-- 全11曲、二人の手によるオリジナル。こんな素敵な作品を残してくれた 「Lon Alliison & Jonathan Brown」 は、今はどこで暮らし今も音楽を続けているのだろうか。それらしい人に行き着くが確信は持てないので記さない。ただ、秋晴れの青空と二人の歌声を聴いた今日という時間は間違いなく記憶の片隅に残っていく。---
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2009年09月13日

路傍のフォーキー


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ルイジアナの州都バトンルージュ、4年前のハリケーン 「カトリーナ」 の避難先としてニュース報道等にその名が登場し頻繁に耳にした記憶がある。-- そのバトンルージュのクリスチャン系SSW 『Charles G. Geller』 の '72年作。今は亡きスティーブ・グッドマン作 "The City Of New Orleans (B-4)"、ニール・ダイヤモンド作 "Song Sung Blue (A-6)"、マック・デヴィス作 "I Believe In Music (A-1)"、ダニー・オキーフ作 "Good Time Charlie's Got The Blues (B-1)" などのヒット曲カバー、プラス、オリジナル7曲の全13曲を収録。自身の ( 6&12 string guitar, vocals )、ベースとキーボードに曲により女性コーラスがついている。ほとんどの楽曲が3分以下、2分にも満たないものが7曲もあり感情移入する間もなく終わってしまう短さだ。"裏ジャケ"には、畑の農道の草むらに座りギターを爪弾く彼の後姿が配してある。この一葉の写真"が、彼の音楽の長閑さを良く伝えている。歌好きの若者が、近所の人たちを前に得意の歌声を披露している趣。そんな長閑な風景を思い浮かべながら聴くば、短い楽曲が多いながらも楽しめる音楽には違いない。sb_404b.jpgゴスペルの有名曲 "The Devil Is Mad (A-2)" に "This Little Light Of Mine (B-7)" など、本来なら大所帯の合唱隊が囃したて盛り上げていく楽曲だが、4人編成の女性バックコーラス隊もここでは彼の音楽を楽しみ一緒に歌うご近所さんたちに重なって見えてくる。そんな長閑な風景を勝手に想像しながら改めて聴く "I Believe In Music" は、さらに深い味わいを持って響いてくるようだ。-- 表題の "Cornerstone"、訳せば「礎石」。建造物の土台となって柱などを支える石のことで、物事の土台や基礎のことをさす。表題には彼の人生を支える宗教とフォーク音楽という2つの意味が込められているのだろう。---
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2009年09月09日

歌声のメッセージ


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ミネソタのクリスチャン系SSW 「Lyndon Bartell」 が 「Steve Perterson」 と組んだデュオ 『Messiah's Messenger』。リンドン氏のソロ1作目 "I Feel A Strange ExciteMment In The Air" は、ハンク・ウィリアムスを彷彿とさせるメロのカントリーテイストが全体を支配していたが、実質、2作目となる本作はその色合いは薄まりルーラルなAORに軸足を移したサウンドに仕上がっている。この変化は、コンビを組んだスティーブ氏によるものだろうか。-- リンドン氏作が6曲、スティーブ氏作が4曲、計10曲を収録。作者自身が歌っているのか、どちらがリードVoをとっているのか判別できないぐらい2人の声質は似ている。本作で一番気に入っている楽曲 "Don't You Know (A-4)" はスティーブ氏作のものだが、もし作者自身が歌っているとするなら、リンドン氏のどこか粘り気のある歌声とは対象的にサラッとしたクリアな声質の印象を受けるもの。リンドン氏作の "There's A Land (A-5)" や "Come Away (B-4)" も負けず劣らずの素敵なバラードで、飾り気のない素直な歌い方をしている。もしかすると、作者に関わらずリードVoをシェアしているのか知れない。装飾を抑えたバンドサウンドにのせた、美しいメロディに素敵な歌声たち。1作目の評判が高く韓国でCD化されましたが、個人的にはリンドン氏の実質2作目となる本作のほうが気に入っている。-- 「Lyndon Bartell」と「Steve Peterson」、デュオ名の "メシア"は、「悩める者の解放者」を意味し宗教的な指導者のことを指しているようだ。彼等の素敵な歌声のメッセージは、悩める心をひととき解放してくれる。---
posted by beck at 10:46| Comment(0) | 音楽(US) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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